Mahmalo’s blog

趣味、興味、留学、日常について語ります。

【留学】土砂降りで心が折れそうになった一年生初日①

今日は留学初日に起こった一連の出来事について振り返っていこうと思う。

 

出発当日、20:30に飛行機に乗り、台湾現地の23:30に到着した。ご存知かと思うが、到着といってもそのまま外に出られるわけではなく、入国手続きやベルトレーンで荷物が出てくるのを待ちぼうける等で、結局空港のロビーに出たのは0:30くらいだったと思う。

そこから、予約していたホテルへ向かった。実は同じ予備校から自分の他に2人、同じ飛行機に乗っており、その日はそのうちの一人(もう一人は女性なので別部屋)と一緒に泊まった。突如目の前に現れたゴキブリを一匹葬ってから(そこそこ長い戦闘だった)、期待と不安(主にゴキブリがまた湧いて出ないかと言う不安)を胸にその日は就寝した。

 

 

次の日起きて部屋のカーテンを開けてみると、天気はどんよりした曇り空で、湿っぽい空気で満ちていた。所々黒い雲も散見でき、今日は雨が降りそうだと容易に想像できた。せめて初日くらい晴れて欲しかったなと思い、部屋の冷房を入れると、かび臭く冷たい空気が流れてきた。

ホテルの簡易的なビュッフェで朝食を済ませ(慣れない食べ物ばかりであまり食べられなかった)、荷物をまとめてチェックアウトした。昼頃、留学サポートセンターが手配してくれた車に乗って、いざ大学へ向かった。途中、案の定雨が降り出し、大学の寮の前に着く頃には既に、シャワーのような雨になっていた。

 

まず最初にやることは、入寮手続きである。

土砂降りの中寮の玄関まで走り、カウンターに必要書類を出し、鍵をもらい、電気のプリペイドカードを買い、部屋に向かった。ドアを開くと10畳ほどの空間があり、そこにベッド、小さい冷蔵庫、勉強机、椅子が置いてあった。また、トイレ、シャワー、洗面台等の水回りとクローゼットも部屋内にあり、当たり前であるが基本的な生活はできる機能はあった。

しかし、驚いたのはその汚さであった。一、二学期ほどの期間人が住んでいなかったのか、至る所埃まみれで、水回りにはカビが生えていた。特に洗面台は黒カビで覆われ、トイレも黒ずみ、明らかにこのままでは住めなかった。掃除用具等は自分で用意しなければならないので、荷物を置いてすぐに出かけた。外は依然として、傘をさしても膝まで濡れてしまうような大雨だった。

 

外国人留学生には、スムーズに生活に溶け込めるように現地学生のボランティアがマンツーマンでついてくれる。私を担当してくれたパートナーは看護学部4年生の女性先輩で、台湾に渡る前から何か困ったら連絡してくれと、SNSを通して言ってくれていた。寮から出ると、その先輩(女性の先輩を學姊と言う)は雨の中にもかかわらず、荷ほどきなどを手伝うために来てくれていた。当時私の中国語はまだスムーズに出てくるものではなく、吃りのような中国語だったけれども、彼女は私が必死に訴えている部屋の悲惨さを汲み取ってくれたようだった。

「それならまずは、洗剤やブラシとかを買いに行こう。スーパーに案内するからついてきて!」(実際は中国語で行っていたがここでは私の意訳)

と言ってくれ、私は彼女について行った。大雨の中傘をさして、見知らぬ道を進み、案内されるままスーパーについた。大雨と言っても決して気温が低いわけではなく、28〜30℃くらいはあったと記憶している。道中、代謝のいい私はたくさん汗をかいたので、下半身は雨、上半身は汗でびしょびしょといった様だった。異国で大雨と暑さにやられ、びしょ濡れになったことで、ちょっと寂しく惨めな気持ちになった。そんな中でも途中に大学がちらりと見え、これから本当にここで学ぶんだと胸が一瞬ときめいたのを覚えている。

 

スーパーでたくさん物を買った。掃除用に洗剤とブラシと雑巾、洗濯用洗剤と柔軟剤、歯ブラシと歯磨き粉など…思いつく限りで必要なものは買っておいた。荷物を持つと凄まじい重さだった。少し荷物を持つのを手伝ってもらいながら、また大雨の中汗をかきつつ寮へ戻り、部屋の掃除を始めた。1時間ほど掃除して、なんとか自分の許容範囲に収まった形だった。私はこの時点で、慣れない気温の中汗をたくさんかいたのと、掃除をしたので疲労困憊だった。

 

ボランティアの先輩は用事があったようで、ここで帰って行った。

「またなんかあったら呼んでね!私、外国人の友達たくさんいるから時間を見つけてご飯でも食べにいきましょ!」

と言って去っていった先輩に、私は心から感謝した。

(彼女は後日、本当にたくさんの友達を引き連れて私をご飯に連れ出してくれた。今でも本当に感謝している。)

 

この時点で17時くらい。

こうして私の台湾初日は終わるかに思えた。

しかし、私はそこからさらに、不思議な体験をするのであった。

次はそれについて書こうと思うが、今日は一旦ここまで。